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活動報告 
「ワイヤレスジャパン2025」展示ブース、セミナーとも
連日大盛況

最新Wi-Fi7/6E機器を多数展示し技術・市場動向を紹介

渉外広報委員会 委員 渡辺 正晴

5月28日(水)~30日(金)の3日間、「ワイヤレスジャパン2025」(主催・リックテレコム、後援・総務省)が東京ビッグサイトで開催されました。昨年と同様、無線LANビジネス推進連絡会(Wi-Biz)は802.11ah推進協議会(AHPC)と共同で出展し、Wi-Fiの最新技術動向及び00000JAPAN関連の取り組みを中心に紹介しました。
今回の展示ブースへの来場状況は以下の結果となり、3日間合計でも想定していた以上の多くのお客様に来場頂きました。

 

 

昨年は6小間パビリオン形態の出展でしたが、今年は4小間によるパビリオン出展を実施し、展示スペースとしては縮小しましたが、各団体エリアは展示スペースを1.4倍に拡張して、最新Wi-Fi製品の機器展示だけでなく、実際にWi-Fi7を発信した動態展示や、Wi-Biz活動内容のコンテンツを充実した出展を実施しました。あわせてAHPC側の展示や協賛展示等、充実したブース出展を実現したことにより展示会全体の来場者伸び率を上回るブース来場者の獲得ができました。

 

ブース正面の状況

 

初日早々から多数のお客様がブースに足を運んで頂き、10時の開場直後から18時まで(最終日は17時)お客様が途切れない状況が続き、連日大盛況の展示会となりました。
ブース運営側から最終日のノベルティや配布物が不足する可能性があると伝えられたため、追加で配布物200セットを用意し、来場者の皆様に11ahを含む最新Wi-Fi情報をしっかり持ち帰っていただけるよう対応しました。

展示物を充実 Wi-Fi 7など3つのポイントを訴求

① Wi-Fi 7とWi-Fi 6E
国内/海外メーカー最新のWi-Fi 7、Wi-Fi 6Eの製品を一堂に展示するとともに、Wi-Fi 7の動態デモ環境を準備し、実際に電波を吹いて無線区間のスピードを体感いただきながら、Wi-Fiの最新技術動向について紹介を実施しました。

② 6GHz帯の取組み
6GHz帯Wi-Fiにおける現在の国内状況、及びSPモードの利用とその利用に際して必要となるAFC(Automated Frequency Coordination)について、ユースケース等を交えた紹介を実施しました。

③ 00000JAPANの取組み
能登半島地震や豪雨災害等においても発動されており、Wi-Bizが推進している「00000JAPAN」について、来場されたお客様の中にはまだまだなじみのない方もいらっしゃいました。改めて「00000JAPAN」展示パネルやモニター上での動画紹介や説明を行い、今年も会場で「00000JAPAN」の周知啓蒙活動を実施しました。
最終日には、ブース内で「00000JAPAN」の取り組みを紹介するセミナーを開催し、実際に00000JAPANのSSIDを発信して体験していただくことで、多くの来場者にこの取り組みをアピールしました。

 

 

3つの取組みをアピールしたパネル

 

図の左から「Wi-Fi 7の特長とワイヤレス方式の特長」、「6GHz帯SPモードとAFCシステム」「災害用統一SSID 00000JAPAN」これらのパネルと動画や説明コンテンツをあわせて、来場されたお客様のアテンドを実施しました。

最新Wi-Fi製品を多数の展示

Wi-Biz展示ブースには、応募された12社の会員企業から最新Wi-Fiアクセスポイント14製品(Wi-Fi 7:10製品、Wi-Fi 6E:4製品)を提供頂き、展示を実施しました。昨年の展示会ではWi-Fi 7の対応製品は2会員2製品でしたが、今回は9会員10製品と国内で初めて、最新機器を一堂に集めることができました
Wi-Fiの最新製品や技術を知っていただく場として、Wi-Biz展示エリアでは質の高い展示を行い、多くの来場者の注目を集めることができました。また、エリア内に足を運んでくださったお客様には、アテンドメンバーから詳しい情報を丁寧に提供することができました。

 

Wi-Bizコーナーの展示

 

機器提供をして頂いた会員企業様

 

Wi-Fi 7による動態展示

会場にご来場いただいた方々にWi-Fi 7の通信性能を体感していただくため、展示会場にてWi-Fi 7対応スマートフォンを実際にWi-Fi 7で接続し、無線区間のスピードを測定する動態デモを実施しました。このデモにより、Wi-Fiが混み合う展示会場でも十分な速度である1.4~1.5Gbpsが実現できることを確認いただくとともに、Wi-Fi 6対応スマートフォンでの測定結果と比較して、10倍以上の通信性能差を実測で体感していただきました。

 

 

無線空間のスピードテストによる動態デモ
左側 Wi-Fi 7スマートフォンでWi-Fi 7のSSIDに接続した際のスピード測定結果
右側 Wi-Fi 6スマートフォンでWi-Fi 6のSSIDに接続した際のスビート測定結果

 

出展社セミナーとブース内セミナーも連日盛況

出展社セミナーでは28日の初日にWi-Fi 7の新技術「最新のワイヤレス通信を測定してみた!」と題してWi-Biz技術調査委員会 西尾委員に講演を頂き、翌日の29日には「6GHz帯Wi-FiのSPモードとAFC」と題してWi-Biz企画運用委員会 吉田委員長に講演をいただきました。
また、展示ブース内セミナーでは「いのちをつなぐ 00000JAPAN」と題してWi-Biz 00000JAPAN 推進委員会 加藤委員長に講演いただくと共に、Wi-Biz各社の製品説明を渉外広報委員会 岡田副委員長と各社代表から製品説明をいただきました。
各セミナーに関する詳細内容は次回のメルマガで紹介させていただきますので、ご期待下さい。

802.11ah推進協議会(AHPC)との共同出展

今年も昨年同様当連絡会のブースは11ah推進協議会(AHPC)との共同出展で運営され、「WX(ワイヤレストランスフォーメーション)~無線技術で地域と社会を変える~」をテーマに全体構成を行いました。
国内IoTマーケットの市場拡大が期待され、革新的なLPWAとして注目を集めている802.11ah対応製品が、出展協力企業6社によって静態と動態展示がされました。今回は具体的な11ahを活用した最新ユースケースの展示を中心に、映像系カメラとセンサーによるIoTの実装利用、従来Wi-Fiでは実現ができなかった屋外長距離通信への利用による11ahの特長をアピールしていました。
AHPCエリアにおいては、802.11ahで切り拓くIoTの未来、社会実装と実用化への第一歩と題して「Future MAP」を軸に、国内外の11ah対応製品の静態展示を行うとともに、スマートバス停の動態展示も実施して、11ahの社会実装を想起させるアピールをしていました。

 

AHPCエリア「Future MAP」

 

最後に

プライベートワイヤレスネットワークが広がる時代に、今後はよりスピードや低遅延を求めるインフラとアプリケーション、より遠隔でも情報が共有できるIoTの広がりがますます進んでいくことと思います。
ローカル5G、Wi-Fi 7対応製品の市場導入、6GHz帯SPモード、Wi-Fi HaLow等、これらの無線通信技術とインフラを適材適所で活用した仕組みが深耕していくために、総務省もここ数年「地域デジタル基盤活用推進事業を展開、今年度からは更に内容を充実させた「地域社会DX推進パッケージ事業」」と称して、実証事業や実装補助事業を展開しています。総務省としてもこれらの通信インフラを軸とした新たな社会基盤の醸成とDX化の後押しを進めています。
こうした、今後のモバイルネットワークの発展に向けて、Wi-Bizとしても引き続き、市場への活動と取り組みを進め、Wi-Fiの安心・安全な社会実装と利活用に貢献していきたいと思います。
最後になりますが、今回の連絡会による展示会出展に向けて機器提供を頂いた会員企業様、展示会準備に参加して頂いたメンバーの皆さま、展示会設営から会期中のアテンド対応をして頂いた会員企業様、改めてお礼を申し上げます。
皆さまのご協力とご支援があり、今年のワイヤレスジャパンも上々の結果を残すことができました。本当にありがとうございました。


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