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活動報告 
「ワイヤレスジャパン2023」に出展
展示・講演とも今年も大盛況に

渉外・広報委員会副委員長 岡田 雅也

5月24日(水)から26日(金)の3日間、「ワイヤレスジャパン2023」が東京ビッグサイトで開催され、当連絡会もAHPCと共同でブースを出し出展を行いました。

Wi-Fi6E など3つのポイントを訴求

出展にあたり、当連絡会では、以下のポイントを訴求し、AHPC展示の802.11ahにより転送されてきた動画データをWi-Fi6Eを使い宅内で監視する動態デモも入れながら、「ブライベートワイヤレスネットワーク」をコンセプトにその環境を支える無線インフラ製品を展示しました。
・プライベートワイヤレスネットワークの全体像の啓蒙
・昨年9月に電波法令が改定され国内利用がスタートとしたWi-Fi 6Eに関連した6GHz帯利用の動態展示含めたPR
・会員企業によるWi-Fi 6/6E対応の最新製品の展示
また、次期高速無線システムのWi-Fi7(802.11be)についても参考出品展示しました。
そして、次のようなパネルを2枚作成し、ブースに飾りました。

 

全体展示ブース

 

Wi-Bizブース

 

写真に見える2枚のパネルをそれぞれ拡大すると、次のようになっています。

 

Wi-Bizの紹介パネル

 

Wi-Fi 6E(6GHz)の制度化についてのパネルに注目している人も多く、パネルの上部に掲載されている6GHzの前半部分が利用できるようになった説明をさせていただきました。ただし、まだ日本では屋内モードのみの利用とのことで、屋外利用も可能にしてほしいという声も聞かれました。さらに上の周波数を拡張して米国と対等な状況にして欲しいとの声も昨年に続きいただき、今後のWi-Fi7対応もにらんで6GHzの後半の拡張はぜひ期待したいところです。

 

プライベートワイヤレスネットワークの全体像

 

一方、プライベートワイヤレスネットワークにおいても、コロナ禍によりテレワーク環境が整いつつあり、自治体が推進するワーケーション等コワーキングスペースが増えつつあります。共用施設の上で、安心安全にご利用いただくために、Wi-Fiを活用するテレワーク施設における構築・運用について、日本テレワーク協会様では「安心安全テレワーク施設認証プログラム」を策定されており、ご紹介させていただきました。
また、全体的なWi-Fiセキュリティについても、日本テレワーク協会 中小企業テレワーク部会発行電子書籍「テレワークに躊躇しているあなたのハテナにこたえる」第5巻セキュリティ編の Wi-Fiセキュリティコラムに最新の技術動向と合わせて気を付けるべきこと等をWi-Bizとしても投稿させていただいており、そのご紹介もパネルの記載と合わせてご来場の方にご紹介させていただきました。詳細は、日本テレワーク協会のサイト (https://japan-telework.or.jp) をご参照ください。
また、無線LANの認証・セキュリティ方式として、OpenRoaming採用の公衆Wi-Fi利用も今後期待されます。

今回、ご協力して頂いた会員企業11社より、最新のWi-Fi 6/6E/7製品について展示をしていただきました。当連絡会のブースに立ち寄るだけで殆どのWi-Fi 6対応APをメーカー跨いで確認出来ると言うことで、多くの方にお越しいただきました。

展示に協力して頂いた会員企業は以下のとおりです。

 

 

配付資料として展示製品のカタログを1冊にとりまとめてご来場の方に配布させていただきました。

AHPCと共同出展しにぎわったブース

例年通り当連絡会のブースは11ah推進協議会と共同出展としており、共同コンセプトとして、「WiーFi6E、WiーFi HaLow(11ah)で地域のプライベートワイヤレスネットワーク構築! ICTとIoTで地域の課題解決とDX化を加速させる」をテーマに構成しました。

昨年制度化された802.11ahの電波を実際に飛ばしながら4つのユースケースに応じた動態デモ展示するブースには、多彩な製品群も並べられ、AIも活用した遠隔監視ができるシステムとして実際に見てもらう形や、組み込み型のモデル相談もできるブースも設けられたりと、IoT利用としてWi-Fi屋外利用の幅が広がる、今話題の展示ということもあり賑わいを見せていました。

 

11ah推進協議会のブース

 

動態デモのシステム構成イメージ図

 

Wi-Biz 6GHz通信デモ

 

実測データ

 

Wi-Bizの展示ブースでは実際にWi-Fi6E機器より6GHzを飛ばし、6E対応のモバイルPCやスマートフォンで直接受けましたが、実際に会場でデータ速度を測ってみたところ、無線区間で1.13Gbpsというかなり高速で利用できました。

両ブースは3日間に渡り来場者が常に訪れ、混雑しており、昨年に比べ120%程度も増え、ワイヤレスジャパン全体を見ても昨年度同様に最も集客のあったブースに見受けられました。

 

Wi-Bizブース来場者数まとめ

 

セミナー、講演も注目を集め大盛況に

今回の展示ではブースだけではなく講演も盛り上がりました。3日目に開催された基調講演では当連絡会北條 博史会長による「新周波数割り当てで始まった新たなライベートワイヤレスの展開」と題する講演が行われ、200席は事前登録で満席になり、当日は立ち見が出る盛況ぶりでした。

 

 

会長 北條 博史による満員の講演会場
(詳細はこちらにてお読みいただけます。)

 

プライベートワイヤレスネットワークとして、ローカル5G、Wi-Fi、11ahがそれぞれ親和性を持ちながら、適材適所に利用されることで、最適なネットワークが構築出来る事、またそれぞれの周波数帯による利用効率という観点での説明は、おそらく世界一分かりやすく説明していました。モバイル通信技術として特に分かりやすかった資料が以下のページです。

 

通信速度を上げる技術

 

周波数帯と通信の特徴

 

通信側と距離

 

802.11ahのメリット

 

無線通信における高速化と距離の課題における仕組みの説明と合わせて、既存のWi-Fiは6GHzが追加され更に高速化し、干渉混雑に耐えられる仕組みに変わっていく中、既存のLPWAとの間にあったギャップを920MHz帯プラチナバンドWi-Fi の802.11ahが埋める形で遠隔での動画活用IoTへの展開が期待できるという、とても分かりやすく説得力のある説明でした。今後の地域課題解決に向けたインフラ整備への実環境利用等、期待が持てる内容でした。

今後、当連絡会と802.11ah推進協議会では、展示ブースで名刺交換させていただき希望された方には個別連絡を行い、ケアをさせていただく予定です。

今後のモバイルネットワークの発展に向けて、引き続きWi-Bizとしても貢献していきたいと思います。

 


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