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活動報告
第4期定時社員総会/設立10周年記念式典・懇親会、それぞれ
盛大に開催

一般社団法人無線LANビジネス推進連絡会

6月6日、3年ぶりのリアル開催となる一般社団法人無線LANビジネス推進連絡会の第4期定時社員総会並びに設立10周年記念式典及び懇親会を東京ドームホテルにおいて開催しました。

 

第4期定時社員総会

一般社団法人無線LANビジネス推進連絡会の第4期定時社員総会が開催されました。リアルでの開催は2019年の秋の総会から3年半ぶりとなります。

開会挨拶

冒頭、北條会長が次のように開催挨拶を行いました。

 

 

今回は久しぶりにリアル開催となりましたが、このあと10周年記念式典もあり、多くの方にお集まりいただき感謝しております。
昨年9月にWi-Fi 6EとWi-Fi HaLowの商用利用が可能となり、今年度から本格的な普及の始まりとなります。Wi-Bizでは、普及の促進策としてセミナーの開催やメルマガによる情報提供など積極的に推進していこうと考えておりますが、10年目の節目としてワイヤレス普及の鍵となるプライベートワイヤレスネットワークについて、新機能を試験するためのテストベットと展示・広報の両面をもったスペースを構築する予定です。802.11ah推進協議会と連携し進めて行ければと思っています。
本日もお忙しいところご列席いただいており、また日頃より色々とご支援をいただいております総務省の皆さまに御礼を申し上げます。

ご来賓の挨拶

次の4名のご来賓をご紹介し、ご挨拶をいただきました。

総務省 総合通信基盤局 電気通信事業部 データ通信課長 西潟 暢央 様
同省 情報流通行政局 地域通信振興課長 折笠 史典 様
同省 総合通信基盤局 電波部 基幹通信室長 荒木 智彦 様
国土交通省 観光庁 外客受入担当参事官 廣田 健久 様(代理 課長補佐 溝江 敬介 様)

社員総会議事

社員総会議事が執り行われました。定足数は、議決権総数43のところ、議決権行使委任状を含め社員43名の参加を確認しました。議長は、定款に基づき北條会長が選任されました。
続いて、議事録署名人として、株式会社ワイヤ・アンド・ワイヤレスと株式会社ビーマップが選任された後、議事に入り、次のように決議事項4件、報告事項2件について事務局長より説明がありました。

【決議事項】
第1号議案  第4期(2022年4月1日から2023年3月31日まで)計算書類承認の件
第2号議案  定款一部変更の承認の件
第3号議案  会費規程一部変更の承認の件
第4号議案  役員(理事及び監事)選任の承認の件

【報告事項】
第4期(2022年4月1日から2023年3月31日まで)事業報告の内容報告の件
第5期(2023年4月1日から2024年3月31日まで)事業計画の内容報告の件

決議事項について、すべて原案どおり満場一致で了承され、議長により閉会が宣言されました。
※ 第4期決算報告については、Wi-Bizホームページに電子公告(貸借対照表)を公開しています。
※ 新しい体制につきましては、Wi-Bizホームページ(連絡会について)をご覧ください。

設立10周年記念式典

会長挨拶

冒頭、北條会長が次のように記念式典の挨拶を行いました。

 

2013年にスタートいたしました無線LANビジネス推進連絡会は、設立日は2013年1月31日ですが、新型コロナ感染症の影響で本日の定時社員総会の日に合わせて開催させていただくことになりました。
無線LANは、1997年にIEEEにおいて802.11という最初の規格が制定されて以来、1999年には802.11a、802.11bという規格が、さらに11g、11nというふうに規格が進歩してまいりました。ノートPCへのWi-Fi搭載、さらに固定回線+Wi-Fiというホットスポットが出現することによる、モバイルコンピューティングが普及しました。
こここまでは基本的に業務利用が中心でした。それを大きく変えたのがスマートフォンの出現です。2007年6月にスティーブジョブスはiPhoneを発表し、それにWi-Fiを標準搭載しました。これがWi-Fiの未来を大きく変えることになりました。
更に2010年ころには公衆無線LANサービスは、モバイルキャリアのあふれたトラフィックを収容するため一気に拡大し、モバイル3社合計で100万APともいわれています。
こういった歴史背景の中でWi-Bizは、総務省様が主催で開催された「無線LANビジネス研究会」の報告書に基づき誕生しました。
少しだけ、Wi-Bizの活動のポイントをご紹介します。
1つ目は一般社団法人への移行、2つ目は周波数の割当です。古くはW52の屋外利用やW56の144chの追加、更に最近ではWi-Fi 6E、今後はWi-Fi 7の検討会へとつながっております。
3つめは災害統一SSID「00000JAPAN」です熊本地震の際には3キャリアが連携して発動されました。先週も台風の接近に伴い発動を行っております。
最後は802.11ah推進協議会の取り組みです。昨年の制度化を経て業界団体の取り組みとして活動が拡大してきております。
今後もいろいろな無線方式を適材適所で利用していくプライベートワイヤレスネットワークの発展を目指し、取り組みを続けてまいりますので、ご指導ご鞭撻のほどよろしくお願いいたします。

来賓代表ご挨拶

次に総務省から総務審議官の竹内 芳明様よりお言葉をいただきました。

 

 

Wi-Bizは森川先生が座長の「無線LANビジネス研究会」の報告書に基づき立ちあげられ、当初は58団体からのスタートでした。モバイル通信の拡大とオフロードで市場が拡大した際に大変貢献したと思います。
また、2016年の熊本地震の際には初の「00000JAPAN」開放を行い、更に2018年の電波の日では総務大臣賞の表彰を受け、最近では通信障害時における利用としてキャリアのローミング以外の通信手段として「00000JAPAN」の活用が通信キャリアからの要望があり、5月にガイドラインを改訂し、対応を行いました。
Wi-Fiは200社を超える会員企業向けに高速のモバイル環境として今後更なる発展が期待されると思います。

次にWi-Biz OBを代表して、00000JAPAN推進委員会の初代委員長である、中部テレコミュニケーション株式会社 取締役執行役員常務 大塚 浩司様よりお言葉をいただきました。

 

 

無線LANはアンライセンスバンドであり競争領域ではなく協調すべきであると小林前会長の熱い思いがあり、00000JAPANが立ち上がったものと思います。
更に、Wi-Fiはマルチライセンス、マルチデバイスであり業界から発展する枠組みを作るべきと熱いご指導を受けた。「マルチxx」を生かしたチャレンジを行ってきました。その結果、無料の公衆Wi-Fiで多くの皆さんのお役に立ったのではないかと思います。
現在はキャリアWi-Fiの延長ではなく、一巡しているなかでの節目の時となると思います。公益的な立場の整備や官民連携ではまだまだできることが残っていると思います。マルチキャリアのエコシステムに向けた取り組みを期待しています。

来賓紹介

その他式典にご出席のご来賓の紹介を行いました。ご来賓は以下の5名の方になります。

東京大学 教授 森川 博之様
一般財団法人マルチメディア振興センター 理事長 桜井 俊様
総務省 サイバーセキュリティ統括官室
サイバーセキュリティ統括官付参事官 酒井 雅之様
総務省 総合通信基盤局 電波部 基幹通信室 室長 荒木 智彦様
国土交通省 観光庁 外客受入担当参事官 廣田 健久 様(代理 課長補佐 溝江 敬介 様)

記念講演

次に東京大学 教授 森川 博之様より「ワイヤレス×共感×テトリス設計」と題して記念講演をいただきました。

 

 

森川先生からは、2016年に開催された「無線LANビジネス研究会」の第1回会合に小林前会長がNTTBPの社長としてプレゼンテーションに登壇され、持ち時間15分のところを無線LANの重要性について30分の熱弁となったという、逸話のご紹介がありました。
※森川先生の記念講演については7月号のメルマガで抄録として詳細の掲載を予定しております。

感謝状贈呈

次に感謝状の贈呈を行いました。感謝状は以下の3組の方に贈られました。

「設立当初から長きにわたるWi-Bizへの貢献」
JR東日本メカトロニクス 櫻井様、JAIPA  立石様

 

 

左から、立石様、北條会長、櫻井様

 

「周波数拡大に向けた取り組み」
シスコシステムズ 前原様、ワイヤ・アンド・ワイヤレス 小松様、富士通 本橋様、NTTBP 吉田様、IT検証産業協会 大濱様

 

左から大濱様、吉田様、北條会長、本橋様、小松様、前原様

 

「00000JAPANの設立・運用」
KDDI 大内様、ソフトバンク 谷口様、ソフトバンク 武井様、ワイヤ・アンド・ワイヤレス 大塚様、NTTドコモ 福元様(代理でNTTドコモ 佐藤様)(当時の所属でご紹介)

 

左から佐藤様、大塚様、北條会長、武井様、谷口様

 

欠席となった大内様から遠くミャンマーの地からビデオレターをいただきました。
「現地は甚大な被害を出した大型のサイクロンの上陸で大変な状況であり、モバイルネットワークが壊滅的な状況にある中、人々の通信を担ったのはWi-Fiでした。また、改めて感じたのは日本のWi-Fiスポットの充実した点です。そして、大規模災害時に無線LANを開放するルール、これは他の海外を見ても事例がないものです。私は無線LANビジネス連絡会と総務省様にあらためて誇りを持ちました。」とのお話でした。

 

式典の最後には1年半Wi-Bizのアンバサダーを務めていただいた寺嶋由芙さんからのビデオレターと新しいアンバサダー「ヤバイTシャツ屋さん」からのビデオの紹介を行い、式典は多くの方に参加していただき大盛況のうちに閉幕となりました。
※「ヤバイTシャツ屋さん」のアンバサダー就任について
https://www.wlan-business.org/archives/40985

 

懇親会

最初に無線LANビジネス推進連絡会の設立時の会長で、現在802.11ah推進協議会の会長ならびにWi-Biz顧問の小林忠男氏からの挨拶を行いました。

 

 

次にご来賓を代表して、当時、総務省においてWi-Bizの設立のもとになった無線LANビジネス研究会を主宰され、Wi-Bizの生みの親である桜井 俊 様より、ご祝辞を頂戴しました。桜井様は、総務事務次官、株式会社電通グループ代表取締役副社長などを歴任され、現在、一般財団法人マルチメディア振興センター 理事長をされております。

 

 

乾杯のご発声は、現役を代表いたしまして、長らくWi-Bizの活動を支援いただき、またWi-Fiの新しいビジネスモデルを展開してきた、株式会社ビーマップの代表取締役社長の杉野 文則氏にお願いしました。

 

 

懇親会は100名近い参加があり大盛況の中、中締めを櫻井副会長から行いました。

 

記念式典、懇親会と多数のご来賓、会員のみなさまに参加していただき、大成功に終わることが出来ました。これも、ご来賓の方、また関係者の方々のお力添えがあったからこそと思います。次の10年に向け引き続きWi-Bizをよろしくお願いいたします。

 


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