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趣味と仕事
特撮・アニメ世界の通信を回想してみた

エクシオグループ 園 洋志

「シン・ゴジラ」「シン・ウルトラマン」に続き、庵野秀明監督の「シン・仮面ライダー」が、今年の春に公開されました。私のような「昭和40年男」世代の方は、私同様楽しみにしていた方は多いのではないでしょうか?

 

2021年度に開催された庵野秀明展
一日中いても飽きない展覧会でした

 

子供のころは、サイクロン号がカッコイイとか、ライダーキックの真似事を無邪気にやっていましたが、今時にアップデートされた仮面ライダーを見ると細かいところまで突っ込みたくなりますが、それも今なりの楽しみ方だと思っています。
「昭和ライダー」どこまで見た?とか「平成ライダー」はどうだとか、そんな事ばかり書いていると、「趣味と仕事」というテーマの「仕事」の部分が抜け落ちてしまいそうなので、無理に仕事のテーマに絡めて、「特撮・アニメ」の世界で描かれる「通信」について思いつくままに書いていこうと思います。

ウェアラブル通信装置

まず、一番古い部類でいうと、昭和40年放映の「スーパージェッター」ではないでしょうか?(さすがに再放送で見ていました)腕時計型の装置に向かって「流星号、流星号、応答せよ!」っていうのが印象に残っています。ロッドアンテナ的なものを伸ばすあたり、如何にも無線通信しているって感じですね。(流星号にはAIが積んであり、音声認識や自動運転できるのですね!)
同じ、腕時計タイプでいうと、昭和42年放映の「ウルトラセブン」(これも、再放送で見ていました)の腕時計型通信機「ビデオレシーバー」という双方向映像通信機も印象に残っています。カバーを開くと裏側がカラースクリーンになっていて、相手の顔を見ながらビデオ通話できるというものでした。ただ、この時もう一方の腕にはちゃんと普通の腕時計をはめていました。アナログだったTVを小型化する空想はできても、今のスマホみたいにデジタルの力で複数の機能を統合できるとは思わなかったのでしょうね。

つながらない無線

「特撮・アニメ」の世界では、特別なことが無い限りつながることが当たり前に描かれている(ロボット操縦者と基地指令との会話とかですね)ことが多いですが、無線がつながらないことを前提とした世界観を構築しているのが、あの「機動戦士ガンダム」(これはリアタイでした)ですね。「ミノフスキー粒子」という無線通信やレーダーを使用不能にする物質が発明された設定で、それによりモビルスーツというロボットが接近して銃撃戦やチャンバラをする必然性のある世界を構築しています。また、遠くの味方と簡単に通信できないし、レーダーも効かないので、艦隊戦も通信手段がない昔の戦闘の醍醐味(予想外の所に敵や味方が現れる等)がありました。作品内では宇宙空間での通信手段に光学的レーダー通信なんていうのも描かれていて、通信するための光軸合わせが大変そうでした。
*ちなみにこの粒子は、作中では、小型核融合炉やメガ粒子砲というビーム兵器なども可能にした「魔法の粉」のような設定です。

現実世界

まだまだ、「エヴァンゲリオン」や「攻殻機動隊」など、言いたいことはあるのですが、やはり、趣旨がずれそうなので、現実に戻します。
携帯キャリアによる5Gサービスの全国展開だけでなく、最近では、Starlinkのようにより広いエリアをカバーできる衛星通信サービスが登場したり、戦場や災害現場でも簡単にPrivate5G(日本ではLocal5G)を展開できるセットが販売されたり(日本では無線局免許の関係で、どこでもとはいかないのですが)と、どこでも高速な通信が比較的簡単に可能になってきました。もちろん、Wi-Fiも広域化・高速化など進化しています!「特撮・アニメ」で描かれているような、どこでも、高精細な映像通信ができたり、ドローン操作が可能になってきています。通信に関わっている自分としても、かつて空想として描かれた世界が、少し違った形で現実になってくるのを今後も楽しみにしていきたいと思います。

おまけ

今年の春も、好きな温泉巡りと聖地巡礼を兼ねて伊豆半島を回ってきました。「ゆるキャン△」は、今でもキャンプ好きなおじさんの間で大人気ですね。

 

西伊豆町の沢田公園露天風呂にて

 


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