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デザイン重視の「スマートグラス」が登場!

松村 直哉

サングラスのレイバンは皆様ご存知のことと思います。1980年代アメリカのテレビ番組で当時一世を風靡していた「マイアミバイス」でドン・ジョンソン演じるソニー・クロケットのトレードマーク、レイバンの黒縁のサングラスを思い出す方も多いのではと思います。
このレイバンサングラスが今回、なんとFacebookとのコラボによりレイバンストーリー・スマートグラスとして登場しました。

FacebookのCEOマーク・ザッカーバーグとエシロールルックスオティカのチーフ・ウェアラブル・オフィサーであるロッコ・バジリコとの対談が以下の動画にて公開されています。
この中でサングラスにカメラを搭載することで、写真を撮影するというアクションが不要、よって多彩なアクティビティに集中することができると述べられております。
さらに、今後、究極の拡張現実のグラスを開発する上で重要なステップであることが強調されています。

https://www.youtube.com/watch?v=w328hm5KUkc

 

 

動画の中で紹介されている機能はフレームの両端に搭載された2つのカメラによる写真撮影や動画撮影で、そのコンテンツはスマホにインストールしたアプリと連携することでFacebook、Instagram、WhatsAppなどにポストすることができます。ポストは自動ではなく利用者の確認操作が必ず必要となっています。
また、グラス前面の両端にはLEDが搭載されており、写真やビデオ撮影の際に光るので周りの人が撮影していることに気が付くようになっており、プライバシーの保護に配慮されています。
また、プライベートスペースでは物理的な電源スイッチがついており、カメラを簡単にオフすることが可能となっています。写真やビデオ撮影は勿論、マイクもオフになるようです。
形状は1952年に販売したWayfareとほぼ同じデザインとなっており、重さもわずか約5グラムしか増えていない点に驚かされます。また、3つのフレームデザインと4色、6種類のレンズから選ぶことができ機能性は勿論、デザイン性も高いものとなっています。
US、カナダ、UK、アイルランド、イタリア、オーストラリアの一部のレイバンストアで販売を開始となっており、残念ながら国内での販売はまだのようです。
詳しくは以下のHPを参考としてください。

https://about.facebook.com/reality-labs/ray-ban-stories/privacy?_ga=2.108587074.1389944567.1633250635-804128630.1633250635

ユーザー目線で実際にレイバン・ストーリーを購入し、箱を開梱するところから紹介している動画がこちら(以下、参照ください)になります。

RAY BAN STORIES – SMART GLASSES – FULL IN-DEPTH REVIEW (SHOULD YOU BUY?)
https://www.youtube.com/watch?v=nzdddwTEkj8

ケースもおしゃれなデザインとなっており、ワイヤレスイヤホンと同様、ケースにしまうことで充電される仕組みになっています。以下の写真からグラスのツルの付け根の部分が充電端子であることがわかります。

 

 

動画の中で最良のポイントは他のレイバンのサングラスとデザインが全く同じように見えることと述べられています。スマートグラスではあるものの、デザインはレイバンサングラスそのものということです。これまでのスマートグラスは技術を全面に出しているためにデザイン性があまりよくないとのことです。
また、3つのマイクがありバックグランドノイズを除去する機能もあり、快適なコミュニケーション(通話)をとることができるようです。この良好な音質と、デザイン性、また軽量といった特徴があるため、サングラスとして普段使いができ、電話がかかってくるときにスマホをわざわざ出すことなく応答、会話できるというのが、非常に便利とのことです。
通常レイバンのサングラスは200ドルくらい、レイバンストーリは約100ドルアップの価格です。紹介された機能の分とみればお買い得である、とも述べられています。

Google glassが登場した際にニューヨークに住む知人に近い将来、Google glassをかけて街を歩くことになりそう?と尋ねたら、「ニューヨーカーはかけることはない!」と即返事が返ってきました。
今回のレイバンサングラスは通常のサングラスとほぼ形状もかわらないため、普段の生活に溶け込む新しい形のデバイスになり、新たなスマートグラスのステップになるかも知れません。

 


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