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海外情報

インテルが6GHz「Wi-Fi6」デモをMWCで実施

岩本賢二

 

昨年の10月号の記事で「米FCCが6GHz帯の1GHz幅をアンライセンスバンドに割り当て」を掲載、更に1月号では「2022年「Wi-Fi6出荷数10億個超え」の現実味」というタイトルでWi-Fi6に6GHzが対応することで大きくチップの出荷数が伸びるという予想を記事にしましたが、遂にインテルが6GHz帯で動作するWi-Fi6のデモをMWCで発表しました。

今年の2月下旬にバルセロナで開催されたMWCで、インテルはWi-Fi6のデモを行いました。このデモの中でなんと6GHz帯を利用した通信を実際にやってのけました。これはWi-Fiチップセットベンダーが既に6GHzに対応出来ることを証明したという意味を持ちます。

MWCでのインテルのWi-Fi6デモ

これまでのWi-Fiは20MHzや40MHzの帯域幅を利用していましたが、Wi-Fi6ではなんと160MHzもの広帯域で通信することが可能となります。おそらく6GHz帯ではいくつもの160MHz帯域が利用出来るようになります(6GHz帯として1200MHzもの周波数帯域が割り当てられると言われています)。

インテルの発表では今後160MHz帯域幅の利用が可能になるPCの出荷数が増えていくため、家庭等のWi-FiルータをWi-Fi6にバージョンアップすれば、非常に高速度の通信を体験することが可能となります。

しかし残念なことに6GHz帯を利用出来るようになるのは今のところ米国市場のみとなりそうです。現在米国ではFCCがNPRMを発行し、それに関する数十に及ぶ回答書をレビュー中です。数ヶ月後にはアンライセンスの6GHz帯運用ルールが決まり、利用可能となりそうです。

また一方で、数週間前ですが、IEEEによる802.11標準においてWi-Fi6のみが6GHzを利用可能な規格と定義しました。つまり、米国では6GHz帯がWi-Fi6のための専用の周波数帯域となる可能性があり、Wi-Fi6の利便性がとてつもなく大きくなることが予想されます。

参考:
https://wifinowevents.com/news-and-blog/intel-delivers-worlds-first-6-ghz-wi-fi-demo-at-mwc/

https://www.wlan-business.org/archives/16648

https://www.wlan-business.org/archives/18118


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