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年頭挨拶

より安心で快適なWi-Fiサービスの提供に向けて

無線LANビジネス推進連絡会 会長 北條博史

新年あけましておめでとうございます。

昨年4月より、創設以来無線LANビジネス推進連絡会の活動を推進してこられた小林前会長を引き継ぎ、会長を務めてまいりました。以来、会員及び関係機関の皆様の多大なるご協力、ご支援により、無事に新年を迎えることができました。皆様にあらためて厚く御礼申し上げます。

昨年は、地震や豪雨などの災害が相次ぎ、Wi-Bizが進める「災害用統一SSID 00000JAPAN」が何度も発動されるなど、大変な一年となりましたが、一方で、6月の電波の日においては「総務大臣表彰」を受賞、10月にはNHK「おはよう日本」で特集されるなど、対外的に00000JAPANが注目される結果となりました。関係の皆様に御礼を申し上げるとともに、今後も災害時により多くの人が大切な人と連絡が取れるように00000JAPANの普及に努めて参ります。

Wi-Fi市場は、モバイルキャリアのトラフィックオフロード需要が一段落し、現在はホテルや学校などのプライベートエリアでの拡大が続いています。光、モバイルに続く第三のアクセスとしてこれまで普及してきたWi-Fiですが、現在は通信基盤の一つとして、なくてはならないものという位置付けになりました。

一方で、Wi-Fiサービスの品質への要求も厳しくなり、接続や認証の簡素化の要望、電波混雑による接続不安定性、通信の暗号化がなされていないことによるセキュリティの不安など、課題が顕在化した一年でもありました。

今年は、Wi-Fi6(802.11ax)、WPA3、W-Fi Vantage2.0など昨年発表されたWi-Fi関連の新技術の導入タイミングとなっており、これらの諸課題を解決して、より使いやすいWi-Fiを目指して活動を進めていきたいと思います。

さらに無線LANビジネス推進連絡会としては、今年から利用拡大が期待される5G、AI、IoTといった新技術を踏まえ、802.11ahや802.11adを含む新しいWi-Fi方式の普及、さらにはWi-Fiビジネスの拡大に向け、メンバーの皆様とともに業界横断的に推進していきたいと考えております。

本年も、皆様とともに、お客様により安心で快適なWi-Fiサービスを提供すべく、Wi-Fiビジネスの拡大に向け精一杯取り組みたいと思いますので、引き続き皆様からの変わらぬご支援・ご協力をよろしくお願いいたします。


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