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製品紹介
Aruba  Wi-Fi 6E対応/自己位置特定AP
~Wi-Fiの屋内位置情報は新時代へ~

日本ヒューレット・パッカード合同会社
Aruba 事業統括本部

まもなく日本でも実用化されるWi-Fi 6Eですが、Arubaが提供するWi-Fi 6E対応アクセス・ポイント(AP)にはGPSが内蔵されています。GPS内蔵して何ができるの?と疑問に持たれる方もいらっしゃると思います。Arubaが考える位置情報の未来についてご紹介したいと思います。

屋内位置情報への課題

スマートフォンなどの端末にはGPSが内蔵されていますが、屋内ではどうしても衛星から電波が届きにくいにいう課題があります。
ArubaはWi-Fiを活用した位置情報特定ソリューションを提供していますが、従来の位置情報は電波の強度に依存しています。電波は壁などによって強度が損なわれるため、状況によっては位置精度が高くないといった課題があります。
また、Wi-Fiを活用した位置情報特定ソリューションを利用する際、意外と忘れがちなのがAP自体の位置情報です。大規模な施設において、数百台といったAPをマニュアルでプロットしていくには非常に多くの手間とコストがかかるといった課題もあります。
他にも、屋内位置情報の把握として到達角度を用いる方法もありますが独自のRFハードウェアが必要、コスト増となるといった課題があり、位置情報の軸となるAP自体の位置精度も同じく課題として残っています。

 

 

Wi-Fiが達成する位置情報の精度

このように屋内での位置情報の精度をあげるには、「端末の位置」「アクセスポイントの位置」を正確に把握することが重要な要素となります。Arubaではこれらの課題を解決するために既存の技術と我々のアイデアを組み合わせた新しいソリューションを考案しました。

 

端末の位置を正確に把握する方法として、従来の電波強度ではなく時間という概念を採用しました。 電波の往復時間(RTT: Round Trip Time)から距離を測定する(FTM: Fine Timing Measurement) IEEE 802.11mcの技術を利用しています。これにより従来の信号強度での測定に比べて、1m〜数cmと大幅に位置精度を向上させることができます。

 

 

また、アクセスポイント自体の位置を正確に把握する方法として、ArubaがリリースするWi-Fi 6E – 6GHz対応アクセスポイントにはGPSを内蔵しました。
これら2つの技術を組み合わせることにより、屋内での位置情報特定を大幅に向上させることができます。

注目すべき点として、既にArubaのWi-Fi 6対応アクセスポイントを導入頂いているお客様であれば、Wi-Fi 6E対応アクセスポイントを1台導入するだけで、新しい位置情報ソリューションを利用頂くことが可能です。
GPS衛星電波の受信感度が良い場所にWi-Fi 6E対応アクセスポイントをアンカーAPとして設置頂くと、FTMを使ってアンカーAPから既存APの位置情報を把握出来るため、既存の設備を使って全エリア位置情報ソリューションを提供することも可能です。

 

802.11mcおよびGPSを内蔵したアクセスポイントは業界初(当社調べ)

 

Arubaのビジョン:位置情報の未来

今回Arubaが発表した新しい位置情報ソリューションを用いて、工場における無人搬送車・ハンディターミナルや、商業施設におけるショッピングカートやPOSなどの位置情報把握の精度が大幅に向上できます。
またAPにGPSを内蔵することで、APの配置が自動で正確に行えるようになるため、 数百台といったAPを設置する際、設置費用の削減が見込めます。

 

Aruba製品はオープンで普遍的、エコシステムの構築に非常に柔軟です。将来的にはクラウド管理ツール – Aruba Centralで情報収集することも計画されており、APIを通じてサードパーティ製品と連携すれば活用方法は無限に広がります。今回の新しい位置情報ソリューションを用いてこれまで適用できなかった新しい使い方が出てくることを期待しています。

 

 

※今回ご紹介したソリューションは2022年度中に利用可能となる予定です。

当社製品紹介ページ
https://www.arubanetworks.com/ja/products/wireless/access-points/

詳細につきましては、弊社担当までお問い合わせ下さい。
日本ヒューレット・パッカード合同会社 Aruba事業統括本部
お問い合わせフォーム:https://www.arubanetworks.com/ja/company/contact-us/contact-us-form/

 


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