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お知らせ
「今後の公衆無線LAN(Wi-Fi)の整備・利活用に向けた自治体向けセミナー」
で行われた「Wi-Biz検定」の解答と解説

一般社団法人無線LANビジネス推進連絡会 事務局

先の「今後の公衆無線LAN(Wi-Fi)の整備・利活用に向けた自治体向けセミナー」にて行われたWi-Biz検定の解答と解説をお知らせします。

「Wi-Biz検定」 解答と解説

【1】Wi-Fiとはどの団体によって、策定されたのか正しいものを1つ選択して下さい。

答え:④ Wi-Fi Alliance

Wi-Fi(ワイファイ)とは、無線LANの普及促進を行う業界団体Wi-Fi Allianceから相互接続性などの認証を受けた機器のことを指します。

【2】次世代のWi-Fi通信規格「Wi-Fi 6」で正しいものを選択して下さい。

答え:③ IEEE 802.11 ax

IEEE 802.11axは最新のWi-Fi標準規格です。

802.11ax は2.4GHz帯と5GHz帯を使う無線LANの仕様であり、アクセスポイントは高密度な環境でより多くのクライアントのスループットを向上させることができます。

【3】電波の2.4GHz帯と5GHz帯の特徴として誤っているものを選択して下さい。

答え:③ 5GHz帯は屋内・屋外で制限なく利用することができる

5GHz帯のチャネルはW52の4チャネル、W53の4チャネル、W56の11チャネルで構成されています。このうちW52とW53は屋内利用に限定されており、屋外はW56しか利用することができません。

また、W53とW56は気象レーダなど干渉波を検知した場合、停波するなどの制限があります。

【4】無線LANのセキュリティの脅威として誤っているものを選択して下さい。

答え:③ 振り込め詐欺

【5】無線LANのセキュリティの説明で正しいものを選択して下さい。

答え:① 暗号化方式で使用するのは基本的にAESが望ましい

セキュリティもさまざまな規格がありますが、セキュリティは可能な限り高いものを選択してください。アクセスポイント単体では暗号規格と暗号方式を組み合わせて使いますが、「WPA2」と「AES」の組み合わせが現在の無線構築の基本となっています。
また、WEPは脆弱性が判明しており、暗号の解読が容易なため、現在は推奨されていません。

ステルスモードにすると、SSID検索結果に表示されなくなりますが、実際に電波を調べると解析できますので、パスワードを設定していない場合、SSIDを調査して簡単に接続されてしまう可能性があります。

RADIUS認証は無線LAN環境でも使用することができ、セキュリティ強度は高いです。

【6】災害用統一SSID「00000JAPAN」の説明として誤っているものを選択して下さい。

答え:② 外国人観光客は利用することができない

大規模災害時に、被災地において、通信事業者などが提供する公衆無線LANサービスを契約者以外でも無料で利用することができるのが「00000JAPAN」です。
情報収集や安否確認などに利用できますが、誰でも使えるという利便性を優先するため、通信の暗号化等セキュリティへの対応は行っておらず、適切な暗号化が為されていないサイトへのIDやパスワード等個人情報の入力、金融系のサービス等他の用途でご利用の場合は注意が必要です。

【7】Wi-Fi構築の際に事前の現場調査について正しいものを選択して下さい。

答え:② 既設の無線機器の有無やチャネルの使用状況を確認する

現場調査では専用のツールや機器を使用して調査を実施してください。簡単な調査はフリーツールでも可能ですが、ノウハウが必要な分野の為、信頼できる事業者に任せましょう。

調査結果を元に無線機器の設置位置や、アンテナの向き、電波出力の調整、チャネル設計等を行うことができます。効率的な電波を使うことができれば、安定した無線環境の実現やトラブルの削減に繋がります。


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