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技術情報
iPhone 8、突然の「リンゴループ」への対処法

企画・運用委員会 松村直哉

スマートフォンを落として画面が割れたり、壊れたりすることはあるかと思いますが、先日、公私ともに愛用しているiPhone8が突然ブラック画面と白いリンゴ画面を4,5秒間隔で繰り返す、「リンゴループ」と呼ばれる現象になってしまいました。電源ボタンの長押しなどを試しましたが全く症状は変わらず、仕方なくドコモショップに行ってみることにしました。

まずはバッテリーの充電を30分程度、これでも全く変わらず「リンゴループ」のまま。幸い、ケータイ保証サービスに加入していたため、1万数千円で新品の同機種を提供してくれるとのこと、2日後の午前中に自宅に配達されるとのことで、その場で即、手続きを済ませました。

ドコモショップのスタッフから、ソフトのバクの可能性もあるためiTunseに接続してソフトの復元またはアップデートを試してください、と進められました。

手順は以下のAppleのHPを参照して下さい。

https://support.apple.com/ja-jp/HT201412

iTunseに接続し、上ボタン、下ボタン、電源ボタンの長押しでiTunseの画面がポップアップするのでまずはアップデートを試しました。

全くなにも改善しないため、次に復元を試みましたがこれでも全く変わりませんでした。

ソフトのバクではなくハード故障であることが確認できたので、昔使っていたiPhone6を取り出してきて、まずは充電、そして壊れたiPhone8からSIMを取り出して、新しいiPhone8が届く2日間を凌ぐこととしました。iPhone8に機種変したときに中古品として販売も考えましたが、ずぼらな性格が幸いしたことになります。

新品が2日で自宅に到着、iCloudを使って大体のものはバックアップしていたので、ほとんどのアプリは時間がかかりましたが復旧しました。

ところが少し厄介だったのがモバイルSuicaでした。iPhoneが問題なく動く時には通常のSuica利用や定期券、さらにカードからのオートチャージ機能などを胸ポケットに入れたiPhoneですべてこなせる便利なサービスでした。しかし、これが使えなくなると現金で切符を購入、コンビニで缶コーヒーを買うにも当然現金になり、しかも最近手持ち鞄からリュックに変えた身としてはいちいちリュックをおろし、財布を出して支払うという作業は本当に面倒でした。(最近、リュックを使う人が多いのもスマホによる電子マネー支払いが増えたからかも知れませんね)

金曜日の深夜にiCloudからの復旧は完了し、モバイルSuicaについて調べたところ、故障した時の手続きについて解説してあるこちらのHPを見つけました。

http://appsuica.okbiz.okwave.jp/faq/show/3020?site_domain=default

このHPのいろいろな質問に答えると二つのステップで復旧できることが分かりました。最初の作業は、旧端末内にあるApple Payに設定されたカード情報の削除です。Appleの以下のHPから手続きを行います。Apple IDで管理されたそれぞれのデバイスのサービス登録状況がここで確認することができます。

https://appleid.apple.com/#!&page=signin

次にSuicaのIDを使って以下のユーザログインからログインし、「再発行登録」を行います。

https://www.mobilesuica.com//

以上で準備完了、あとは新しいiPhoneでWalletアプリを起動し、以下のHPの手順に沿って操作することでモバイルSuicaが完全に復活しました。

http://appsuica.okbiz.okwave.jp/faq/show/1411?site_domain=default

設定のながれは以下のようになります。

終わってみると、難しくはない作業ですが、夜遅く寝ぼけた頭でやるのはお勧めできません。私の場合、深夜の作業は途中で断念し、翌日の昼間、落ち着いて作業し無事復活することができました。

モバイルSuicaやクイック Pay、Line Pay、Pay Payなど非常に便利ではありますが、デバイスが突然壊れると、復旧までに2、3日かかってしまうことが分かりました。

5Gになってさらに便利なデバイスが出現すると思いますがSIMの認証と生体認証などを組み合わせて、デバイスが壊れた時のスムーズな乗り換えも同時にできるようになって欲しいと思った次第です。


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