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技術情報
生活に密着し始めたIoT機器「スマートタグ」

技術・調査委員会 松村直哉

先日、電気量販店を訪れると「IoTコーナー」が新設されており、その一つで「スマートタグ」という製品が数社から展示されていました。

スマートタグはBluetoothを使ってスマートフォンと通信することを基本としています。以前から類似の忘れ物防止タグはあったと思いますが、単純に音を鳴らしたり、離れたらアラームで知らせたりといったものでした。
最新のタグは新たな機能が追加されより生活に密着し、電気店の棚を賑わすまでになっているようです。
以下のWebに多数掲載されているので、まずは参照ください。
https://sakidori.co/article/208670

一般的な機能としては、スマートフォンからタグの音を鳴らしタグが取り付けられたバック等を探したり、タグ付けされたバッグが自分からは離れた時にアラームが鳴ったりします。
逆に、スマートフォンを捜索する際に、タグのボタンを押すとスマートフォンが音で場所を教えるといった機能もあります。

 

また、GPSを使ったサービスもあります。タグがスマートフォンにアクセスしたときのスマートフォン側のGPS情報を利用するもの、タグ自体にGPSが搭載されタグの位置情報をBluetooth経由でスマートフォンにて管理するものなどがあります。

さらに興味深いのがアプリをインストールしたユーザーのグループでコミュニティーが形成され、他の利用者が通ると探し物の情報が持ち主に通知が行くという機能です。

これはスマートフォン自体がネットワークハブになり、忘れ物がBluetoothの接続範囲であればスマートフォンアプリ同士が連携し、全世界を捜索するという驚きのサービスになっています。

その一例として、次の「tile」があります、このHPによると世界最大級の落とし物コミュニティーとあります。
https://www.softbankselection.jp/special/tile/
忘れ物探しを世界中の人が手伝ってくれるわけです。

 

こういったアプリを利用したこのサービスを迷子探しに利用した「otta」というサービスもあります。
https://otta.co.jp/

専用のWi-Fiルータを使い子供が帰宅した時には保護者のスマートフォンに通知。登下校など外にいるときはスマートフォンのアプリを連携して、居場所を教えてくれるものです。

最近ではBluetoothを使ったヘッドホンを利用している人が多く見受けられます。以前はバッテリーの消費を抑えるためにスマートフォンのBluetoohをオフにしていましたがその必要がなくなってきています。常時、Bluetoothをオンにするユーザーが増えることで、さらに新しいサービスが生まれてくるかも知れません。


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