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事業/製品紹介 ヤマハ
無線LANアクセスポイント WLX313 トライバンドに対応し企業向けに多彩な機能

ヤマハ株式会社 SN事業推進部ネットワークマーケティンググループ 牧野秀彦

ヤマハは、1887年に創業者の山葉寅楠(やまは とらくす)が浜松尋常小学校(現、元城小学校)のオルガン修理をきっかけに創業しました。楽器のデジタル音源技術から派生したデジタル音声処理技術を応用して、1987年に世界初のデジタル処理によるFAXモデムLSIを開発し情報通信に参入、家庭用FAX等に多数採用され最終製品の省スペース・小型化を実現しました。

1989年には、ISDNユーザー・網インターフェースLSIを開発、並行してISDN網のメリットを生かした応用製品の製品化に注力、例えば、1990年のフロッピーディスクファクシミリ「FDX1」(FDわーぷ、または、FD転送装置)は、フロッピーディスクのデータを離れた場所に3分で転送することができ、ISDNの高速性と信頼性を生かしたソリューションとして大変好評を博しました。

ヤマハネットワーク製品は、1995年にISDN-LSIの応用製品の一つとしてインターネット接続用ルーターとして「ISDN リモートルーター RT100i」を発売し、今年で22年経ちました。現在では、法人向けルーターとして、皆様にご愛顧いただき、高いシェアと高い顧客満足度評価を頂いています。

また、リーズナブルな法人向けスイッチや無線LANアクセスポイントを製品化、ヤマハルーターと連携することで、グラフィカルなGUIでLANを管理でき、速やかなトラブルシューティングを可能にする「LANマップ」を開発しLANの見える化(マネージメント化)を実現しています。

今回は、無線LANアクセスポイントの新たなラインアップとして、2018年5月に発売するトライバンドに対応したWLX313をご紹介します。

WLX313の主な特長

1. 安定してつながる

WLX313は、安定した通信を実現するために多彩な機能を搭載しています。

・トライバンド
WLX313は、2.4GHz帯に対応した無線LANチップを1基と5GHz帯に対応した無線LANチップを2基搭載し、3つのバンドを同時に利用可能です。各バンドに50台、合計150台の無線LAN端末と通信することができます。

 

・接続台数自動分散機能
WLX313は、2つある5GHzの無線LANチップのうち、片方の5GHz帯の無線LANチップに接続が集中し通信が混雑してしまう状態を避けるために、接続する端末台数を分散させる機能を搭載しています。各無線LANチップに接続される端末を自動で均等にし、端末台数の偏りをなくすことで通信速度の低下を防ぎます。

 

・Fast DFS機能
5GHz帯の無線LANで、W53(52ch~64ch)およびW56(100ch~140ch)のチャンネルを使用している場合、気象・航空レーダー波を検出したときにはチャンネルを変更する必要があります。レーダー波と干渉しない使用できるチャンネルを調べるためには最短でも60秒間かかるため、従来機種では60秒間通信が切断されていました。

この切断状態を避けるために、WLX313では5GHz(2) の無線モジュールを使用してチャンネルのスキャンを常に行うことで、レーダー波に干渉しないチャンネルを把握し、レーダー波を検出したときにすぐにチャンネルを変更する「Fast DFS機能」を搭載しています。

2. 様々な設置環境に対応

WLX313は、3種類のアンテナに対応します。本機前方に電波を送信する内蔵アンテナは、付属の壁掛け用ブラケットを使用し、壁や天井へ設置する場合に最適です。外部アンテナ端子は、電波受信の悪い環境や屋外での通信の際、別売りの外部アンテナを接続できます。

また、付属のショートポールアンテナを使用することで本機を中心とする全方位に電波を送信でき、部屋の中央への設置や大きな部屋への仮設に最適です。付属の台座を使用することで、卓上設置も可能です。

3. 多彩な機能

・見える化機能
WLX313は、「無線LANの見える化機能」に対応し、本機周辺の電波状況をWeb GUIで簡単に確認することができます。ヤマハルーターの「LANマップ」やスイッチ製品の「LANマップLight」で接続している本機の設定管理や、本機に接続している端末の情報を確認することが可能です。

 

・無線LANアクセスポイント単体での認証システム
WLX313は、本体にRADIUSサーバーを搭載しており、最大300件の端末をWPA/WPA2エンタープライズ認証*が可能です。加えて、認証局も搭載しEAP-TLS認証で使用する証明書を発行するなど、WLX313単体で高度なセキュリティーシステムを構成します。
※EAP-PEAP(MSCHAPv2)、EAP-TLS、MACアドレス/接続SSID制限対応

 

・災害時モード
『WLX313』は、災害時モードを搭載しており、Web GUIの災害時モードを「ONにする」ことで予め設定した専用の通信環境を簡単に提供できます。本機能を使用することで、自治体施設や学校などが防災拠点となる場合には、避難者に対しスマートフォンやタブレットなどによる安否確認や連絡に必要な通信環境を提供可能です。

 

製品サイト
https://network.yamaha.com/products/wireless_lan/wlx313/

ヤマハルーター お客様相談センター
TEL 03-5651-1330


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