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委員会活動報告
総務省の研究会の参加報告と情報を共有

技術・調査委員会 委員長 吉田英邦

1月23日(火)、第6回技術・調査委員会を開催しましたので、その内容をご紹介します。

① IPv6によるインターネットの利用高度化に関する研究会への参加報告

総務省で12月12日に開催されたIPv6によるインターネットの利用高度化に関する研究会において、Wi-Bizから公衆無線LANにおけるIPv6の現状等について報告しました。

研究会及び総務省からは、引き続き公衆無線LANに関連する各事業者がIPv6化を推進するよう啓蒙活動の実施を依頼され、Wi-Bizとしても委員会等で周知することとしました。

また、富士通の本橋様よりIPv6化にあたっての技術的課題についてプレゼンいただき、留意点等について共有するなど普及促進を図りました。

② 総務省で検討されている5GHz帯無線LANに関する情報共有

情報通信審議会 陸上無線通信委員会 無線LAN作業班で検討されている5.2GHz帯屋外利用・高出力化及び5.6GHz帯上空利用について、昨年行われました作業班報告書への意見募集(パブコメ)について、W52 の共用相手のGlobalStar社やW56上空利用の日本無人機運行管理コンソーシアムからコメントがあり、対応について作業班が開催された旨の報告がありました。

作業班では、各社の主張を踏まえた回答の意識合わせを行い、W56の上空利用について特に上空利用するドローン等事業者への周知徹底を計るなど対処方法を報告書に書くこととしました。

今後、制度整備、電波監理審議会への諮問、パブコメ等を経て来年度早期に規制が緩和される見込みです。

③ WPA3について

1月に開催されたCESにてWi-Fi Allianceが提唱したWPA3について紹介がありました。

OPENな公衆無線LANにも利便性を損なわず利用可能なセキュリティ方式で、今年の後半に仕様が公開され各社のAP等に実装されていくものと思いますので、当委員会でも引き続きWatchしていきたいと思います。

④ 総務省のパブリックコメント対応について

総務省から公示されているWi-Fiに関連するパブリックコメントの対応状況について報告がありました。

1)「2019年世界無線通信会議(WRC-19)に向けた我が国の考え方(案)に係る意見募集」については、私が作業班へ出席していることもあり、W52の屋外利用推進との想定通りの内容でしたので特別にコメントは入力しないこととしました。

2)「電波有効利用成長戦略懇談会」における検討課題に関する意見募集については、IoT時代を鑑み免許不要局からの電波利用料の徴収は避けるべきとのコメントを提出することで意識合わせを行いました。

上記のように、総務省の検討への対応など、関係省庁との関係構築や、会員の皆様にとって意味のある委員会活動を実施していきたいと思っています。引き続き、皆様のご協力よろしくお願い致します。


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