全体報告
第6回技術セミナー LAA/MulteFireとWi-Fiの共存について講演

新技術導入促進委員会 北條委員長

無線LANで利用している免許不要の5GHz帯をLTEとして活用する方式として注目を集めているLAA/MulteFireについて、方式を推進している会社の技術講師を招いて、その狙いやWi-Fiとの共存方法について、わかりやすく説明していただきました。

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会場案内

まず、総務省電波部基幹通信室の馬場様から、モバイルの進化とWi-Fi活用の拡大の流れの中で、現在総務省が進めている5GHz帯アンライセンスバンドの割り当て拡大の取り組みの紹介がありました。Wi-Bizを含むWi-Fi関係者に対して、周波数を拡大するにあたって、周波数不足を示す具体的なデータによって総務省の取り組みの支援をしてもらいたいとの要望がありました。

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総務省 馬場様

続いて、クアルコム・ジャパンの城田様から、世界各国の5GHz帯のレギュレーションを紹介いただくとともに、LTEを5GHz帯で実現するための各種方式の紹介、Wi-Fiとの比較や共存方法についての説明がありました。特に、MulteFireについては、Wi-Fiとの通信方式の違いについて詳細な紹介がありました。

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クアルコム 城田様

さらに、ノキアの野地様から通常のLTE基地局がなくても単独で通信が可能なMulteFireについて、その概要とMulteFireアライアンスの取り組みとして具体的な利用形態をユースケースとして紹介していただきました。また、ノキアの具体的なロードマップや商品化スケジュールも合わせて説明がありました。

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ノキア 野地様

最後に、Wi-Bizの小林会長から、自身の経験からWi-Fiとモバイルの使い分け状況の紹介があるとともに、今後のWi-Fiの多様化、IoTへの対応、ライセンスバンドとアンライセンスバンドの棲み分けに加え、LAAとWi-Fiの今後の在り方など会長の強い思いの紹介がありました。

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小林会長

当日は、司会をWi-Biz新技術導入促進委員会北條委員長が行い、Wi-Bizメンバを中心に71名の参加があり、活発な質疑応答もありました。アンケートによるセミナーの感想は、・役に立った(4.6)、・新しい情報が手に入った(4.5)、・期待以上だった(4.2)と、平均点(4.4)の結果となりました。

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司会 北條委員長

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会場風景


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