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技術情報
「ルービックキューブ」のデジタル化で新型デバイス誕生

松村 直哉

ご自宅でテレワークをしながらこのメルマガを読まれている方も多いかと思います。家での仕事はこれまでの普通の生活をさまざまな側面で変えているのではないでしょうか?食事の用意、洗濯、掃除、家事一般はオフィスに出かけることで物理的にシェアすることができませんでした。
ところが家にいることで宅配便の荷物の受け取りや、雨が降ってきた時の洗濯物の取り込みなど、短い時間でシェアできる家事はテレワークのタスクの一つになっているのではと思います。
こんな家での作業の合間に、その昔、流行ったルービックキューブを発見しました。取扱説明書に攻略方法が書かれており、これを見て6面全部を揃えることはできますが、私の場合はこれなしでは、1面とその側面1段を揃えるのがやっとといったところです。

最近ではWebにLBL法6面完成攻略というものが解説されていました。
https://www.megahouse.co.jp/rubikcube/strategy/

 

 

最近このルービックキューブをデジタル化(DX化?)したデバイスが現れたのはみなさんご存知ではないでしょうか?6面は同じなのですが、それぞれの面は4つのパーツからなっており、全部で8個のパーツからキューブ状のものができあがっています。

https://wowcube.com

その名前はWOWCubeというものでホームページのSTORY(https://wowcube.com/story)をみると2016年にこのコンセプトは、Savva Osipov君が考えつき、お父さんSavva Osipovが試作品をデザインしたというものです。10代の少年のアイディアをお父さんが「かたち」にしたという、親子の連携によってできあがったものです。
WOWCubeには操作するためのボタンはついておらず、これまでのルービックキューブ同様に「回転させる」ことで反応することは勿論、スマホ画面のように「TA’P」したり「TILT」傾けたり、「SHAKE」振ったりすることで内蔵されているセンサーにより反応するといったものです。Cubeの面は視野角の広いIPS液晶が採用されており、回転させながらでも表示画面がよく見えるようになっています。https://wowcube.com/specs

WOWCubeはBluetoothを使ってスマホと通信することでゲームなどのアプリをダウンロードし、利用できるようになります。また、ソフトウェア開発者向けにSDK(開発者用のソフト)が用意されており、アイディア一つでさらに面白い使い方を提案することもできます。
WOWCubeは液晶をルービックキューブに組み込み、センサを内蔵し、さらにスマホとのデータ連携でゲームやInstagramの写真を表示するインテリアなどのさまざまな用途を実現しています。二つ折り液晶は既にスマホに組み込まれていると思いますが今回のWOWCubeのようにさらに液晶パネルのデバイス進化によってタイル状の液晶を組み合わせて使う、といったことも簡単にできてくるのではないでしょうか?
組み合わせると大画面のテレビ、切り離すとタブレットやPC画面になったりするなど。さらに画面同士はWi-FiやBluetooth等の無線で連携し、外からの操作により表示が変化するなど、近い将来、アイディア次第で面白い新しい「使い方」が誕生するかもしれません。

 


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