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趣味と仕事
新しい日常の始まり、生活と仕事の楽しみ

富士通株式会社 櫻井秀志

私の実家は、日本で一番星空が綺麗な場所として近年少しだけ有名になった長野県の阿智村というところにあります。星だけでなく、5月頃満開になる花桃、夏の新緑、秋の紅葉、とても自然の綺麗なところです。

何年か前までは、年に1回、実家に帰って丸一日、渓流釣りをするのが楽しみでしたが、田舎の川の姿もすっかり変わってしまったのと、自分の体力がなくなったこともあって、代わりに電車で温泉と自然や城を巡る旅をするようになりました。今年は、どこか行けるでしょうか。

さて、会社のオフィスに通勤しなくなって3ヶ月余りになりました。いつしか、朝起きて、軽くパンを食べ、8時半頃、おもむろにリビングでPCを開いて仕事を始めるのが日常となっています。

日常的な楽しみもだいぶ変わりました。素朴なことが楽しく感じるようになったとでもいいましょうか。以前は最寄り駅や会社の近くで買い物をしていましたが、今は自宅から少し歩いた先にある商店街に行くようになり、食べたことがない野菜を買ってきて、自分で調理をして家族と食べることが楽しくなりました。

少し前はいろんな野菜をお浸しにして味わうことにはまっていましたが、最近は、酢を使ったかんたん料理にはまっています(ちなみに今日はピクルス)。毎日同じことをすることがとにかく苦手な私は、運動不足を解消するため、毎日同じルートを歩いたり、走ったりすることができません。そこで、行ったことがない目標物を決めて歩くことを始めました。今日は1時間ぐらいかけてとある古墳まで歩いてきました。想像通りつまらない場所でしたが、汗だくになりながらも森林と小鳥の鳴き声にとても癒されました。5ヶ所も蚊に刺されたのは不覚でしたが。

通勤しなくなったことで電車で本を読むという趣味が強制的になくなってしまいました。趣味というよりは習慣ですね。若い頃、電車に乗ったら本を読むという自分ルールをつくり、30代頃までは技術本を読んで知識をつけ、最近はビジネス本を読んで学ぶことを習慣にしてきましたが、電車に乗らなければルールがないも同然です。これはいけないと思って、とりあえず自分にプレッシャーをかけようと買った本が12冊、今、私の斜め前にきれいに積みあがっています。新しい自分ルールをつくらないと。

まさかこんな生活をする日が来るとは思いもよりませんでしたが、逆に、今感じていること、発見していること、新たに始めることは新型コロナウイルス感染症の影響がなかったらおそらくはなかったことでしょう。逆に見えなくなったこと、やり残していることがホントにないだろうか?と不安とも向き合いながらも、機に臨んで変に応ず、理不尽な変化も大切な機と捉え、日常を楽しみ、仕事にも取り組んでいます。

みなさまもお身体に気を付けてお過ごしください。


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