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活動報告
「無線の可視化に関するセミナー」を開催

昨年12月24日、東京・神田の株式会社ビーマップ・本社の大会議室において企画・運用委員会主催の「無線の可視化に関するセミナー」を実施しました。

司会は企画・運用委員会の松村直哉副委員長が務めました。

最初に企画・運営委員会 杉野委員長から、セミナー開催の趣旨と今後の活動いついて説明がありました。

先日の運営委委員会(10月18日開催)において、これまで企画・運営委員会にて活動してきた00000JAPANに関しては00000JAPAN推進委員会が新設され、企画・運営委員会は会員向けに新しい企画として勉強会を月1回程度のペースで開催すること、また、今回は皆さまの興味のある無線の可視化に関するセミナーを開催することとしました。
次回は、技適の180日免除の勉強会を予定しており、今回の皆さまからのアンケートをもとに、3回目以降のセミナーの内容について検討していきたい、とのことでした。

第一講演 可視化ツール「Wi-Fiミレル」について

続いて、株式会社アイ・オー・データ機器 企画開発部 渡辺昂様が登壇し、「Wi-Fiミレル」というWi-Fiの可視化ツールについてご講演を行いました。スマホを代表とするモバイル端末の増加に伴い、遅い、切れる、電波が届きにくい、などの問題が発生しており、機器ベンダーとして解決すべき課題となっていました。
そこで、家庭でも簡単にWi-Fiの電波を見える化する「Wi-Fiミレル」というアプリを開発しました。

家庭の間取りの図をスマホカメラで撮影し、そのファイルを利用することで、APの設置場所や電波の強弱を見える化する、というアプリです。下図の中央の絵がアプリで間取りの図を読み込んだところになります。
APを設置した場所をポイントした後に測定したいポイントをクリックしスマホで測定することにより以下のようなヒートマップを簡単に作成することができます。この結果、赤色の場所は電波が弱いエリア、緑色の場所は電波が強いエリアになります。ここで赤色の場所を改善するために中継器を追加するといった対策を打つことができます。

質疑時間にはここで説明した、アプリの使い方の他に2階建て、3階建ての場合の使い方など、多数の質問がありました。(複数階の建物の上下の電波の影響についてはまだ対応していないとのことでした)

第二講演 最新の電波可視化技術について

続いて、株式会社富士通研究所 ICTシステム研究所 二宮照尚様が登壇し、「最新の電波可視化技術」と「無線システム設計技術」についてと題して講演を行いました。

電波に関するトラブルは人がいない事務所やイベントホールなどで測定した後に、人が入ったり、人が動いたりすることで発生すケースが多々ある。また、2.4GHz帯はBluetoothの電波も増えてきており、設計が非常に難しくなってきている。このような環境を計測するためには規格毎(Wi-FiやBluetoothなど)に専用の測定器が必要となり、手間がかかっていた。これを1台のPCと汎用的なソフト無線機、今回開発したソフトウェアで可視化することで手軽な作業を実現したとのことです。
講演では以下のデモ画面を使って説明があり、2.4GHzにおけるWi-FiとBluetoothの両方の電波の出ているチャネルや頻度(AirTime)の可視化について説明がありました。

このツールは920MHz帯でも同様に見える化を実現し、下図のようにLoRaとWi-SUNの頻度についても可視化を実現しているとのことでした。

最後に無線設計システムについて説明がありました。今回の技術では電波伝搬の計算にレイトレース法を使い複雑な環境下で設計を実現、また、APの配置の自動設計などを実現、同じくPCにインストールしたソフトウェアにて実現しており、簡単な操作で現場環境、アプリケーションに沿った定量的な設計を可能としています。
今回、ご紹介したツールはいずれもPC上のアプリケーションで簡単に操作ができることを目的としているとのことです。質疑時間で製品化の予定についての質問がありましたが、今のところ予定はない、とのことでした。

今回、紹介したツールは11ah推進協議会の920MHz帯の環境調査でも利用されており、今後、Wi-Bizや11ah協議会での利用が予定されています。

勉強会の終了後にWebによるアンケート調査とWi-Biz検定クイズを行いました。これは渉外・広報委員会 江副委員長のご協力により実現しました。
22名の方からアンケートを頂き、次回以降の勉強会としてはローカル5Gに関するものが15名と多数をしめておりました。アンケート結果を受け、今後の勉強会開催に向けて検討してまいります。


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