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活動報告
北條会長が「00000JAPAN」の運用事例を講演

Wi-Biz事務局       村上紗織

9月27日、信越総合通信局主催の「防災等に資するWi-Fi環境整備に関する説明会」が長野県松本市で開催され、Wi-Bizから北條会長が講演を行いました。

本説明会は、平成28年12月に策定・公表された「防災等に資するWi-Fi環境の整備計画」に基づきWi-Fi環境の整備を推進する活動の一環として、今後、事業を実施する地方公共団体に施策の説明や整備事例の紹介を行うため、ホテルモンターニュ松本で開かれました。

公衆無線LAN整備支援事業を説明

信越総合通信局の菅俊恒室長の挨拶の後、まず総務省情報流通行政局 地域通信振興課 小林圭輔課長補佐から「公衆無線LAN整備支援事業の推進について」の説明がありました。

Wi-Fi整備のメリットと必要性ということで、Wi-Fi(公衆無線LAN)とは何なのかと解説から、災害時や教育現場での実際の活用事例など、分かりやすく紹介されました。また、整備にかかるコスト、対策、今後の整備計画・補助金活用などについて説明がありました。

続いて、宮城県石巻市総務部 二上洋介危機管理監より「東日本大震災の教訓を活かした自治体防災ICTへの取り組み」についての説明がありました。

東日本大震災での被害、特に通信分野で起こった問題について解説し、災害の教訓を活かし、災害時に地域のリアルタイム情報をPCやスマートフォン等で確認できる情報連携システム「ORANGE(オレンジ)」を導入したという話がありました。

自治体側のコスト面、知識面など、導入だけでなく維持管理にも苦労があるとの話は高い関心をもって聞かれました。

00000JAPANの経緯と運用を説明

そして、無線LANビジネス推進連絡会の北條会長が「防災等に資する公衆無線LAN整備の動向~災害時に誰でも使える無料Wi-Fi 「00000JAPAN」の運用事例~」と題して講演を行いました。

00000JAPANが生まれるきっかけから、これまでの実証実験などを含めた活動について、また実際に被害が起きたときにはどのように無線LANが繋がっていくのか、避難所へはどうやってAPを届けているのかなど丁寧に説明しました。

さらに、平成26年に作成したガイドラインに基づき、どういった時に00000JAPANを発動したらいいのか、また自治体との連携はどのように取るべきかなどについて解説しました。

また、00000JAPANだけでなく、それぞれの自治体の名前がついたフリーWi-Fiも自由に使用できる取り組みをしていることについても合わせて紹介しました。

停電してしまうと電波も停止になるが、電気が回復すれば自動的に00000JAPANを発動できるように、停電中でも準備を進めておくなど、これまでの経験を元に、様々な改善されていると説明しました。

開会のご挨拶を行う菅俊恒室長

小林圭輔課長補佐が説明

二上洋介危機管理監が報告

「00000JAPAN」の説明を行う北條会長

 

説明会には定員を上回る60名以上の方が参加、「Wi-Fi整備に対する関心がより一層深まった」「今後の防災強化に活かしていきたい」などの感想が寄せられました。

 

●追記
事務局村上の【#松本に行ってきた】

今回、初めて北條会長に同行、説明会に参加してきました。
私も地方出身者として、自治体の現状や取り組みに関して、とても興味があったので大変勉強になりました。Wi-Bizの00000JAPANの取り組みが重要な役割を担っていることを改めて実感しました。
全国のWi-Fi環境が整備され、充実した教育・観光に繋がり、災害に負けない街づくりが実現することの大切を痛感しました。

(おまけ)
長野県へ行くのも初めてでしたが、特急あずさで新宿より約3時間で松本駅に到着します。
大事な講演の前に、北條会長と腹ごしらえ。

 

会場傍の松本城を横目で見ました。
松本城の五重六階の天守は現存する日本最古のもので、城の内部はほぼ築城当時の姿をとどめているのだそうです。

 

地元特産の蜂の子です。味はしじみの佃煮みたいでした。


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