委員会活動報告 技術・調査委員会
5GHz帯無線LANに関する情報共有など

技術・調査委員会 委員長 吉田英邦

12月7日(木)、第5回技術・調査委員会を開催しましたので、その活動内容をご紹介します。

製品紹介「Wi-Fiソリューション」

フルノシステムズ様から「Wi-Fiソリューション」として製品化している無線LANアクセスポイントACEREシリーズ、無線LAN用ミドルウェアUNIFAS等についてご紹介いただきました。

本装置は、APにHDMI端子を具備し直接ディスプレイに接続が可能で画像情報のLIVE配信など学校の授業等での利用を想定している機能や、物理的な「鍵」を接続しそのハードスイッチを操作することによりミドルウェアのAPIをたたき「通常利用」と「災害時00000JAPAN」のSSIDを切替が可能となる機能など他社の製品にはない特徴を持っています。

今後、無線LANビジネス推進連絡会のホームページにある「製品・事例紹介カタログ」にも掲載予定です。

総務省等で検討されている5GHz帯無線LANに関する情報共有

情報通信審議会 陸上無線通信委員会 無線LAN作業班で検討されている5.2GHz帯屋外利用・高出力化及び5.6GHz帯上空利用について、総務省よりその報告書についてパブリックコメントが実施され、W52帯の屋外利用の開設区域について可能な限り広いエリアを希望するなど、無線LANビジネス推進連絡会としての要望を提出した旨の報告がありました。

また、同テーマに関し電波産業会(ARIB)を事務局として実施されている国際標準化の作業班にてITU-R WP5Aにおける各国の動向が報告されました。
さらに、5.3GHz帯のDFS動作に関する調査検討会の状況についても共有されました。

Wi-Fi混雑状況の検証

当委員会で取り組んでいるWi-Fi混雑状況の把握についてですが、I/Oデータ様のアプリ「Wi-Fiミレル」を利用しデータを集めた結果、7日現在で273件のデータが集まったことが報告されました。
委員の皆様のご協力に感謝します。

内容を分析すると人々が集まる場所のうち、ホームやコンコースなど事業者がAP設置をコントロールしやすい場所は電波の混雑は少なく、駅前やロータリーなど一つの事業者の制御が利きにくい場所はWi-Fi電波が混雑している傾向が分かりました。

引き続き継時変化をみるため特に駅周辺の滞留エリアについてデータ収集を継続することとしました。引き続き委員の皆様のご協力をお願い致します。

その他

松村副委員長より、「Wi-Fi知恵袋」の内容について、メルマガで定期配信予定であることが報告されました。

上記のように、総務省の検討への対応等関係省庁との連携や、会員の皆様にとって意味のある委員会活動を実施していきたいと思っています。
引き続き、皆様のご協力よろしくお願い致します。


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