技術情報
光通信に集約され始めた動画配信サービス
技術・調査委員会 松村直哉

前回は利用経験のある「Amazon Fire TV」「Google Chromecast」の紹介をしました。今回は、自分では使ってはいないのですが、同じ利用用途の「Apple TV」について調査、分析してみました。

Apple TVはiTunes Storeからの動画や音楽をダウンロードして視聴することはもちろんのこと、Fire TV、Chromecastと同様にさまざまな動画コンテンツを見ることができます。動画配信としてはHulu、Netflix、AbemaTVなどが用意されています。コンテンツについては好みの問題もあり、単純に比較するのは難しかと思います。

音声入力機能でリモコン

そこでUI(操作性)について調べました。Apple TVの専用のリモコンには加速度センサーとジャイロスコープが内蔵されており、ゲームなどアクティブな目的に利用されます。
また、音声入力としてSiri用(Siri Remoteと呼ばれています)のマイクが用意されており、「xx年代のSF映画が見たい」などといった要望に応えてくれるそうです。

地上波のTVはチャネル数が増えたとはいえ、リモコンのボタン操作でたどり着くことができますが、ネットに格納された膨大なコンテンツの中から、見たいものを探すという要件を満足するためには、音声入力が一番ではと思います。私は持っていませんがAmazon Fire TVにも音声入力機能があるリモコンが用意されています。

iPhone画面をそのまま転送

あと、ちょっとレアな機能ですが一つ面白そうなものを紹介します。Apple TVはiPhoneの画面をそのまま転送できるという機能があります。
http://blog.livedoor.jp/tanakashota/archives/7345348.html

Apple TVはAirPlay(Wi-Fi)を介してiPhoneと接続されます。通常は家のWi-Fiルータを介してつながることになりますが、これがない場合はiPhoneのテザリングを使うことができます。デザリング機能を利用して動画や音楽を携帯網経由のテザリングWi-Fiでダウンロードすると月々の料金が想像もできません。

しかし、この機能を別の用途につかうと、iPhoneをPCとして使うことができるのです。下の図のような構成になります。実際に使ってみていないのでなんとも言えませんが、セットアップが簡単になると便利に使われるのではと思います。

今回調査したApple TVをはじめFire TV、Chromecastなど、どの製品もインターネットに接続されているので、気が付くと操作画面(ユーザインタフェース)が勝手に変わっていたりします。こういった自動的に製品のファームがアップデートされ、利便性向上を可能とするのは、「光回線+Wi-Fi」に接続されている強味の一つではと改めて思います。

ニコラスの予言とその現実化

最後に、前々回のおさらいとして「限りある無線は通信に回し、放送は無限に使える有線を使うべき」と述べているニコラス・ネグロポンテ氏について少しご紹介したいと思います。

会社の同僚にニコラス氏の話をしたところTEDの動画を教えてもらいました。
https://www.ted.com/talks/nicholas_negroponte_a_30_year_history_of_the_future?language=ja

この動画のなかのニコラス・スイッチと呼ばれているグラフが下図になります。1995年当時は無線によるブロードキャスト配信が主流でした。有線による動画配信は非常に少なかったと思います。2015年にはこれが完全に逆転し、有線での動画配信が主流になるという、ニコラス・スイッチです。これを1995年当時に予言し、まさに今、有線による動画配信の時代になったといえます。

これまでご紹介したAmazon、Google、Appleの製品はまさにニコラス氏が予言したものといえます。

このニコラス・スイッチの他にも未来予言がTED動画で紹介されているのでお時間あるときに、是非、ご覧になってください。

http://vizualize.tumblr.com/post/91480497417/the-negroponte-switch-as-seen-on-his-latest-ted


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