ビジネス情報
Wi-Fiをもっともっと活用しよう、ビジネスにサービスに
清水文夫

NHKにはCMがありませんが、視聴者は受信料を払う必要があります。逆に、民放には受信料を払う必要がありませんが、CMがあります。視聴者はCMを見て、車を買ったり家具を買ったりスマートフォンを買ったりコンビニ行ったり映画に行ったりして消費活動を行っています。
民放視聴者は、NHKの受信料に当たるお金を間接的に払っているといえます。つまり、タダでテレビを見ているわけではなく自分が購入する品物やサービスの価格の中に宣伝費用としてコストが上乗せされていることになるわけです。

通信料金を支払うキャリアWi-Fiと料金を支払わないフリーWi-Fiも、全く同じではないかもしれませんが、フリーWi-Fiを使ってホテルや観光地で情報収集して何かのベネフィットをゲットしているユーザーの場合も似た関係にあると言ってよいでしょう。
フリーWi-Fiのスポットオーナーにとっては、Wi-Fiによってお客様がおみえになります。そして、そこでクーポン等を配信できれば売り上げアップにつなげることができます。

観光地のホテルで情報検索をしてすぐその場でホテルにベネフィットはない場合もありますが、観光地のあちこちに行くことでいろいろな消費が発生しています。逆に観光地で情報検索した人がそのホテルに宿泊したり、チャンスは巡り、お互いが相互に送客しあう仕組みが出来上がることになります。

地下鉄のフリーWi-Fiでポータルを見てコンビニに行く、あるいはレストランに行く、またコンビニで乗り物のクーポンをゲットして地下鉄で観光に出かけるという相互送客システムが出来つつあります。

こうしたサイクルは、クルマや家電の企業がTVCMのスポンサー料を払ってクルマやテレビの宣伝を行い、それで売り上げアップや企業イメージの向上を狙うことと似ています。

ホテルや観光地でロビーや庭園やランド内にWi-Fiを設置して、そこで館内案内と合わせていろいろなPRを行い、お土産や近くのショップとの連携することによって売り上げアップ、集客増につながるシステムが出来上がります。

ケータイからスマートフォンの時代になって端末の接続はほとんどワイヤレスになりました。インターネットの接続がケーブルからWi-Fiによりワイヤレス化することが極めて容易になりました。

Wi-Fiをスマホのインターネット接続に使うだけでなく、Wi-Fiの情報配信機能として活用すれば、ホテルや観光地が様々な場所に看板を出す、紙の説明書を各部屋に置く必要がなくなります。
さらに、BLE(BluetoothLowEnergy)と組み合わせれば、もっときめ細かい案内をすることが出来ます。

Wi-Fiの活用で、ホテルのショーの一部を部屋や食堂でお客様に見ていただくことも出来ますし、レストランお薦めのメニューを案内することも出来ます。また、観光地の名勝スポットが生憎悪天候の時は、バーチャル映像で快晴のときの写真をプレゼントすることも出来ます。

Wi-Fiを活用することで実に様々な効果的なことが可能になるのに、その機能がまだまだ十分に活用されていない現状があります。
スポットオーナーへのアプローチがうまくないというか、きちんとした説明を仕切れてないのかもしれません。

携帯キャリアがキャリアのつくったインフラでどうやって儲けるかを考えているだけでは限界の時代が来ています。
ユーザーが消費やベネフィットに金を落とし、マネーが廻る、まさにその場所で働いている人々、仕事している人たちと、どうすればこのサイクルがうまく実現できるかを考える時なのではないかと思います。

ケーブルのインターネットがないホテル・旅館は少なくなりました。各部屋まではないかもしれないがロビーやホールにはあるでしょう。そこにWi-Fiのアクセスポイントをつけるだけで、今述べたような基盤が簡単に作れます。

シャワーと風呂のないホテルや旅館はありません。休憩コーナーや売店のない病院や図書館はないでしょうし、体育館のない学校はないです。

こうした人のいるところ、集まるところにWi-Fiがあるのは当たり前の世界が出来つつあります。大きなインフラ基盤が整いつつあるのです。

また、Wi-Fiとスマホの普及により、ワイヤレス・インターネットの環境があればどこでも簡単に世界中の情報が得られるようになり、逆にマスコミの目の届かないところからでも、手軽に情報発信ができるようになりました。
つまり、誰でもが記者やレポーターになり、また誰でもがキャリアになれる時代になりました。

自分の財産を活かすために人の力を借りたらその利益の一部は人に行きます。観光資源をどのように活かすか、ホテルの宿泊客をどうして増やすか、リピーター率をどのように向上するか、大いなる可能性が開けています。つまり、ビジネスチャンスが広がっています。
同様に、如何にして学校教育をもっと質の向上を図るためにWi-Fiを活用するのか、さらにICTをもっと活用するかを真剣に考える時期が来ていると思います。