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携帯の無制限データプランがWi-Fi利用に及ぼす影響
岩本賢二

2016年末にP3社とStrategy Analytics社によるSprintの携帯利用者の分析結果が発表されました。無制限データプランになると、通信量はどのように変わっていくのでしょう。

2016年8月、米国Sprint社は「Unlimited Freedom」という携帯電話の無制限データプランを発表しました。これは最初の1回線目が月額60ドル、2回線目の月額が追加40ドルというプランでした。

さらに、このサービスをリリースした直後に「Unlimited Freedom Premium」というプラチナサービスの提供も開始しました。こちらは最大1080P+までのHDストリームビデオ、最大1.5Mbpsまでの音楽ストリーミング、最大8Bbpsまでのゲームストリーミングを含むサービスで、料金は最初の1回線の月額が80ドル、2回線目が60ドルというサービスです。

このサービスの開始に伴い、携帯利用者のトラフィック動向についてどのような変化が起きたのか、技術コンサルティング会社のP3社と調査会社のStrategy Analytics社が昨年12月に提携して調査を行いました。

P3社は第4四半期中に2300人を超える米国でのスマートホンユーザからおよそ1100万のサンプルデータを収集しました。またStragety Analytis社のもつAppOptixというプラットフォームから提供された、リアルタイム携帯利用者追跡情報や人口統計情報、心理学的情報とP3社の取得した情報が2016年12月末にマージされ、分析が行われました。

その結果、以下のことが分かりました。

  • 携帯電話網の1日平均利用量
    1月から9月:89MB
    10月から12月:101MB
  • Wi-Fi網の一日平均利用量
    1月から9月:168MB
    10月から12月:155MB

 

携帯電話網の利用量が増え、代わりにWi-Fiの利用量が減ったことが分かります。しかし、携帯利用量が13%増えた事に対し、Wi-Fi利用量は8%程度しか減っていません。更にいえば、Wi-Fiの利用量は無制限プランが提供された後でも携帯利用量の1.5倍以上あります。

無制限データプランが始まっても、Wi-Fiの利用量がそれほど減らないというのは、すでにWi-Fiが定着してきたからだと考えられます。

参考記事:FierceWireless https://goo.gl/utxXAy