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「Wi-Fiを巨大企業から守れ!」~「Save Our Wi-Fi」プロジェクト~

「LTE-Uの登場でWi-Fiの接続に問題を引き起こすかもしれない」—-この問題を懸念した「WifiForward」という団体によって、「Wi-Fiを巨大企業から守れ!」というショッキングなスローガンで「Save Our Wi-Fi」というプロジェクトが始まっています。

「Wi-Fiの逆襲が始まった!」ともいえる、このプロジェクトを始めたWifiForwardはGoogle、マイクロソフト、BroadcomをはじめとするWi-Fiを支援する企業によって構成される団体です。
*WifiForward:http://www.wififorward.org/

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このプロジェクトでは、LTE-UがWi-Fiやその他のアンライセンスバンド技術に与える問題を指摘し、LTE-UがWi-Fiと絶対安全に共存する証拠が示されない限り、認めるべきではないと連邦通信委員会(FCC)宛にネット署名を呼び掛けています。

「Save Our Wi-Fi」のサイトには以下のように書かれています。
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脅威:LTE-U
Wi-Fiは私たちをインターネットに繋げてくれている。もしそれがなかったら、未だにネットの暗黒時代だっただろう。ケーブルで私たちの机は繋がれ、どこでも使いたい時に接続するなんて無理だったはず。ネットに繋ぎたい時に壁のプラグに挿さなくてはならなかったあの時代に今更戻ることを想像してほしい。
何もしなくていいことに感謝してほしい。アンライセンスバンドとシンプルなWi-Fiルーターさえあれば自宅、学校、職場、図書館、ショッピングセンターなどのいろんなコミュニティーから簡単にネットに繋げることができる。
しかし残念ながらいくつかの巨大企業が自分のためだけにその電波を取り上げようとしています。みんなのWi-Fiが繋がりにくくなるかもしれません。彼らはLTE-Uと呼ばれる新しい技術を持ち込んできました。
LTE-UによってWi-Fi接続には問題が起きるし、他のアンライセンスバンドの技術は追い出されてしまうという事が既にいくつかの試験で分かってきています。
LTE-Uは皆さんが支払っている毎月の携帯電話費用を高くしたい一握りの会社への恩恵になるが、その一方でWi-Fiの利用者には大きな問題を引き起こします。
LTE-Uが実用される前に、LTE-UがWi-Fiに障害を起こさずに共存できるという絶対確実な証拠が必要です!
皆さんは私たちがやっているWi-Fiに害を与えないための活動に対して「Wi-Fiは自分たちにとって重要だ!」というメッセージを送ることで支援することができますよ。
「Wi-Fiは自分たちにとって重要だ!」というメッセージを送って頂ければ、Wi-Fiが被害を受けないための私たちの活動を支援することができます!
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上記の内容に納得した人は氏名、メールアドレス、郵便番号と共に以下のメッセージを送ることで、このプロジェクトを支援できるようになっています。

 

送信するメッセージの内容
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Wi-Fiは”人々の周波数バンド”と言われるほど、万人に開かれた電波を利用しています。学校、小規模ビジネス、地方の消費者、旅行者、その他大勢が無線でインターネットアクセスをすることで途方も無い利益を得ています。そして今、IoTの革命が来ていることを忘れてはいけません。この周波数バンドがIoTの革命に力を与えます。

Wi-Fiのようなにお互いに協調して動作できる多くの技術が共存しているアンライセンスバンドにたった一つの干渉する技術が組み込まれてしまうと、すべてが変わってしまいます!
連邦通信委員会(FCC)は消費者側を優先順位し、私たちが毎日使っているWi-Fiとその他のアンライセンス技術を守るべきです。
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日本ではLTE-Uがさほど注目されていないため、このような活動は見受けられませんが、巨大企業が目を付けるアンライセンスバンドを守ろうとする動きは日本でも、起こりうる活動です。

アンライセンスバンドは万人に開かれた周波数である以上、「既存技術と共存できない技術」、ならびに「万人に開かれない技術」の参入は許すべきではないと考えます。


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