Wi-Fiのビジネスモデルの変化②
ここなら使える、あそこなら使えるWi-Fiから、どこでも使えるWi-Fiへ
無線LANビジネス推進連絡会 小林会長

前回は、Wi-Fiのビジネスモデルの変化について整理しました。

「有線のワイヤレス化」から「人からモノまでをインターネットにつなげるワイヤレス」に、Wi-Fiはどんどん進化していくことは間違いありません。

キャリアWi-Fiの使えるエリアは携帯電話と違いスポットです。Wi-Fiのシステム特性とビジネスとしての経済性から、面的にエリアを展開することなくスポット的にサービスエリアを展開してきました。
人の集まるすべてのスポットをエリアにすることはビジネス的に難しいので、駅、空港、コンビニ、カフェ等など人が高密度に集まるスポットにWi-Fiを構築してきました。
しかも、複数の鉄道沿線に少しずつWi-Fiスポットを設置するのではなく、「あのコンビニチェーンに行けば必ずWi-Fiが使える」「あの地下鉄の駅に行けば必ずWi-Fiが使える」ということを基本にネットワークをつくってきました。

家や企業から始まったWi-Fiが、高速ワイヤレスインターネットへの需要拡大とスマートフォン/タブレットの普及拡大により公衆Wi-Fiスポットは百万を超える、なくてはならない情報通信インフラになりました。
さらに、2020オリンピック・パラリンピックの開催、訪日外国観光客の急増に合わせてホテル、観光地、自治体などフリーWi-Fiが物凄い勢いで増加しています。

キャリアが設置するWi-Fiではなく、オーナー自らが集客や売上アップ、サービス向上のため、また従業員の業務効率改善などのためにWi-Fi設置する動きが加速しています。近い将来、Wi-Fiは「ここなら使える、あそこなら使えるWi-Fi」から、家庭や企業を含めて何処でも使えるWi-Fiインフラになっていくと思います。

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