海外情報 バックホールでも利用される5G規格

米国での5Gに関する最新ニュースです。

米国では、2017年から5Gサービスを始めるといっている携帯事業者もあれば、FCCの方針策定がまだなので、相当先になるといっている事業者もあります。

5G規格を確定するにあたり、高い周波数の利用は重要な要素になっています。しかし、高い周波数は多くの情報を伝送できる代わりに、回り込みが少なく、伝搬しにくい特性があります。
そのため、5Gのアクセスサービスを進めるためには事業者は積極的にネットワークの高密度化のために非常に小さなマイクロセル化を行うことが想定されます。

ベライゾンは今年の2月に5Gの初期試験として、移動しながら10Gbpsを突破し4Kビデオの配信に成功し、来年の商用化試験運用に向け軌道に乗ったと発表しました。
それに対してT-Mobileはこの記事が正確で無いと批判し、その結果、ベライゾンの経営者の一部からは来年からの試験運用は本当の携帯接続ではなく固定局のような利用方法だという情報が出てきたそうです。
これまでは、携帯ネットワークの技術は全て移動体で利用することが想定されてきましたが、5G規格において固定無線サービスも含まれるようになるかもしれません。
実際に5Gサービスとして固定無線サービスをトライアルしているケースがいくつか出てきています。
例えば、AT&Tは今年の夏から15GHzさらには28GHz帯でのトライアルを開始するそうですが、主に固定無線サービスであり、移動体サービスにはいくつかの制限を設けて行うそうです。

利用者の利便性のために移動体デバイスで大きな帯域を利用出来るようにするには、小セル化が重要な鍵となり、一方、高い周波数帯の利用は固定サービスに向いているため5Gとしてバックホール用途も広がるかも知れません。

著者:岩本賢二
参考記事:http://goo.gl/XXd1ur


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