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WBAが「シティWi-Fiローミング」プロジェクトを拡大

訳:岩本賢二

WBA(ワイヤレスブロードバンドアライアンス)が取り組んでいるシティWi-Fiローミングプロジェクトは、今年2年目となり、参加都市を追加したこともあり、大きく拡大しています。
次世代ホットスポット(NGH)に必要なPasspointとWRIXのメリットも見えてきました。
米国の業界紙の記事を翻訳してご紹介します。


AT&T、BT、Orange、Telstra、Korea Telecomはワイヤレスブロードバンドアライアンス(WBA)によって進められているこのプロジェクトに貢献している38事業者の一部です。
このプロジェクトは、世界中の主要17都市の公衆Wi-Fiネットワーク間で、消費者と来訪者が自動的に安全にローミング出来るようにします。今年の6月20日から開始され8月20まで行われる予定です。

昨年、このシティWi-Fiローミングプロジェクトにはわずか4都市が参加するだけにとどまりましたが、今年は拡大して、バルセロナ、スペイン、バーミンガム、ブラッドフォード、ダブリン、アイルランド、シンガポール、カザン、ロシア、リーズ、リムリック、モスクワ、ニューヨーク、ニジニ・ノヴゴロド、ペルム、サンクトペテルブルグ、サマラ、サンノゼ、仙台、エテカテリンブルクが参加しました。

WBAはPasspoint技術とWRIX(Wireless Roaming Intermediary Exchange)を元にした次世代ホットスポット(NGH)を通じて、このローミングプロジェクトのためにフレームワークとベストプラクティスを定義しました。
WBAによって提供されたWi-Fiローミングサービスのためのフレームワークは事業者間で相互接続性、データの完全性、決済、Wi-Fi位置情報を提供します。

「WBAのNGHを元にしたフリーWi-Fiローミングサービスは、世界中の主要都市間のホットスポットをシームレスに繋げることを消費者に提供するだけでは無く、高いセキュリティとより優れたユーザエクスペリエンスを提供します」と、WBAのCEO Shrikant Shenwaiは述べています。

参考URL https://goo.gl/Ksf11L

 

このプロジェクトは38の事業者だけで無く、相互接続パートナーとしてAccuris Networks、Syniverse、BSG Wireless、インフラプロバイダーとしてCisco、HPのAruba、Ruckus Wirelessによって支えられています。GlobalReachはキャプティブポータルと、Wi-Fi用AAA/Hotspot2.0オンラインサインナッププラットフォームを提供しています。

WBAはテレコム業界の120以上のトップ企業に支えられています。
この中には、AT&T、BT、Cisco、Comcast、NTTドコモ、Google、Intel、Liberty Global、オレンジのような通信事業者と技術企業が含まれます。
AT&Tは顧客のネットワークと設備においてHotspot2.0は重要要件になっていると述べています。

参考URL  https://goo.gl/DbhQCm

Hotsport2.0は携帯ローミングの加入者のために、シンプルで、セキュアで、シームレスに作られています。Passpoint対応ネットワークはWPA2暗号接続上で認証ユーザ向けに802.1Xを利用します。エンドユーザにとっての主な利点はセキュアなネットワークへの即時アクセスにVPNを必要としないということです。

元記事:Fiercewireless(https://goo.gl/x9vXJL


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